よって、そこの踏切で、遠くから接近してくるトロッコ列車を撮ってみることにした。
五井方面からトロッコ列車が近づいてきた。
さらに近づいてきたのでアップで撮ってみた。
轢かれる直前でサッとよけると、あっという間に通り過ぎていった。
さようなら。
去り行く列車の左方向、山の稜線に見える白い建物は市原市のゴミ処理施設(廃熱利用の有料温浴施設付き)だ。
・・・とまあ、このように並べてみた一連の写真。
何か違和感はなかったでしょうか?
そうです。
これらは、五井駅に向かっている列車を、さも五井駅から出発した列車であるかのように並べたフェイク写真だったのです。
そうでもしなければ、先頭車両を真正面から撮るなど、とてもできません。
列車写真の2枚目と3枚目で、なにか、つながりが悪いように感じられますが、それは、列車が来るまでは線路から離れた場所で撮影し、列車が過ぎた後は、直後ではなく、少し間を置いてから線路内に立ち入り、撮影したからです。
ちなみに、踏切を通り過ぎた直後の機関車の写真で運転席を拡大すると、運転士の方が機関車の後方を見ています。
通常運転では、そんなことはあり得ないでしょう。
ただ、上記拡大写真では、顔の向きがイマイチ鮮明ではありません。
そこで後日、同じ場所で何回か確認写真を撮ったところ、中には前方を向いている運転士さんもいました。
その日の気分次第ということでしょうか・・・。
(付記)
マナーの悪い一部の撮り鉄が問題になっている昨今、このブログに掲載している写真は、各駅舎に掲示されている以下の注意事項を遵守して撮影していること申し述べておきます。
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マナーの悪い撮り鉄については、最近も、こんな報道がありました。
御参考まで。
『撮り鉄が線路立ち入りで停車…「犯罪」に該当も 弁護士「懲役・罰金
の可能性」指摘』
(2021年5月17日 17:00 YAHOOニュース;AERA)
「撮り鉄」のマナーが悪化している。
一部が線路内に立ち入り、電車が止まる事件も起きているほどだ。
マナー違反は、犯罪行為として処罰の対象となることもある。
* * *
SNSの普及が、マナー違反をあおり立てる。
危険な状態で撮影した写真がブログなどにあふれ、それをまねしようと撮影合戦が過熱する。
モラルハザード(倫理崩壊)は加速する一方だ。
それを象徴するような「事件」が起きた。
3月24日午後4時45分、撮り鉄が電車をストップさせたのだ。
現場はJR中央線・立川─日野間(東京都)。
それも多摩川橋梁の上で起きた。
特急「踊り子」や「湘南ライナー」で使われた185系の定期運行が終わり、車両を解体するために長野総合車両センターに回送される途中だった。
その姿を写真に収めようと、橋梁付近に撮り鉄たちが集結。
一部が線路に立ち入り、列車を約30分にわたり停車させた。
■法律違反なら懲役刑
JR東日本八王子支社によると、緊急停車した電車は、目的の185系ではなく、たくさんのお客を乗せた東京発高尾行きの209系中央特快だった。
警官が出動する事態になった。
被害届や告訴については「警察と相談中」(広報室)という。
この「事件」を撮影した動画がユーチューブに残っている。
それを見ると、カメラを持った数人が線路内に立ち入っている様子が映っていた。
線路上で望遠レンズを装着したカメラを構える場面もあった。
度を越した行為は、犯罪行為として処罰の対象となる。
鉄道好きの小島好己(よしき)弁護士によると、在来線の線路に侵入した場合、鉄道営業法第37条違反で1万円未満の科料になることがあるという。
「今回のケースのように、危険回避のため列車の運転を止めざるを得ないことになれば、威力業務妨害罪に該当します。3年以下の懲役または50万円以下の罰金の刑罰の可能性があります」
また、三脚が列車に接触するなどして「衝突等往来の危険を生じさせた」と認められれば、故意の場合は往来危険罪、過失の場合は過失往来危険罪が成立することもありうる。
前者は2年以上の懲役、後者は30万円以下の罰金だ。
■ストロボ発光も注意
小島弁護士は言う。
「鉄道会社が危険回避や迷惑防止につながらないと判断すれば、今は許されている撮影場所や撮影方法も禁止されることもありえます。法令による規制の強化にもなりかねません。撮影させてもらっているという意識を持って楽しむ。鉄道会社の従業員や、ほかのお客に迷惑をかけないという意識を、いま一度持ってほしいと思います」
鉄道ジャーナリストの松本典久さんは、すべての鉄道ファンに、
(1)自分も鉄道の利用者であることを自覚する
(2)周囲の人々に迷惑な行為は慎む
(3)何が危険な行為なのか想像力を働かせる
この3点は守って撮影してほしいと語る。
「撮影者だからOKという例外はありません。自分以外の乗客や撮影者がいる場合、その妨げとなる行為は一般常識としてマナー違反です。ストロボも気をつけなければなりません。眼前で予期せず発光したら目がくらむように、運転手に向けて発光させれば、最悪、事故に結びつくことを想像すべきです」
この声が、鉄道を愛するすべての鉄ちゃんに届いてほしい。