駅前はこんな感じで、やはり閑散としている。
駅のすぐそばには鯉の養魚場があった。
綺麗なノボリがはためいていることから考えると、営業している模様。
建物の中には2列になった水槽が計10ケほどあったが、誰もいなかったので撮影はしなかった。
この養魚場、線路側にこんな垂れ幕を掲げている。
ちょっと小さいが、列車からも見えることだろう。
駅舎は、こんな感じで、これまでの2つの駅とは、ちと趣が違う。
リニューアルされたトイレは別としても、建物自体、べらぼうに古くはない感じだ。
そのためか、前2つの駅にあった駅舎説明プレートは、この駅にはなかった。
窓口はこんな感じ。
前2駅のよりも大きかったが、文言が書かれたボードは掲示されていなかった。
一方、この駅には改札口がなかった。
最初からなかったのだろうか?
この点も、前2つの駅とは違っていた。
駅舎の話しはその程度にして、この駅の白眉は、駅舎横に宇宙船が着陸していたことだ。
駅舎内には、こんなビラが貼られていた。
帰宅後、調べてみると、市原市の広報記事に、上総村上駅の宇宙飛行士とセットになったモニュメントだと書かれていた。
さもありなん。
https://ichihara-artmix.jp/news/news/2020/09/21/2685/
宇宙船の裏側は、こんな感じ。
階段は、上がる人がいないよう、ヒモで封鎖されていた。
土台はしっかり固定されている。
階段の固定もバッチリだ。
そして、いよいよトロッコ列車が入線してきた。
ちなみに、上記写真を拡大して見ると、ホームの端に先客1名。
実は、駅に到着した時、見たことがある乗用車が停まっていたので聞いてみると、案の定、ミニ鉄橋撮影時に出会った家族連れだった。
1日に3便しかないトロッコ列車。
上総三又駅付近に集中しなくても、他に撮影スポットは沢山あるだろうに・・・。
宇宙船とのコラボ写真を撮る気配はなかったので、何回も撮影に来ているリピーターだろうか?
それはともかく、列車は、この位置からもう少し進んだところで停車した。
そして、すぐに発車していった。
過ぎ去っていく列車と宇宙船とのコラボは、この位置がベストだった・・・と思う。
ちょっと遠すぎて機関車を認識しにくいが、近くだと階段が邪魔になってしまうのだ。
以前紹介した村上跨線橋そばのミニ鉄橋とは、ちと趣が違う感じ。
そこで、ここも撮影スポットに選んでみた。
舗装道路から、こんな農道を通って撮影ポイントに向かう。
撮影中、2度ほど軽トラが通ったが、こちとら、ちょっと先にある空き地にママチャリを停めていたので、邪魔にはならなかった。
ミニ鉄橋まで行ってみると、ちょっと先に踏切があり、その近くで先客2名が待機していた。
母子のようで、踏切狙いの模様。
すると、農道なのに、1台の乗用車が踏切を渡ってきた。
先客2人の父親らしい。
見れば習志野ナンバー。
よくぞまあ、こんな場所を知っていたものだ。
しばし駐車して家族と会話。
・・・と、その時、軽トラが来たので、止む無く、どこかに走り去っていった。
適当な駐車場が見つからないのだろうか?
そうこうしているうちに列車が来た。
列車&ミニ鉄橋&田んぼ&青空?をバランスよく撮ったつもりだったが、ミニ鉄橋が半分しか入っていなかった。
残念!
ミニ鉄橋を渡る機関車。
もう少しアップで撮ればよかったか?
ちなみに地図で調べると、ミニ鉄橋の下は水路ではなく、新堀川という、立派な名前がついている川だった。
列車が踏切を通過中。
あの2人、上手く撮れただろうか?
当方、撮影が終わればサッサと退散。
しかし、あの2人は、父親の車を待っているのだろうか、現場に立ち続けたままだった。
付近を見わたしても、父親の車は見当たらない。
どこに行ったのだろう?
ちょっぴり気にしつつ、今回の撮影スポットを後にした。
その田んぼ沿いの道で、数年前、三脚を立てたカメラマン数人が列車を撮っているのを見かけたことがあった。
まだ、この区間にトロッコ列車が走っていなかった頃だ。
田んぼの中を走る姿が絵になるのだろうか?
それとも、水面に映る車両を撮れるスポットなのだろうか?
理由は定かではないが、皆が撮っているのだから・・・と、ここも撮影スポットに選んでみた。
この道沿いにカメラマンが並んでいた。
その道から線路方面を眺めると、こんな感じ。
一面、田んぼというわけではなく、線路の向こうには民家も見えるので、特段の撮影スポットとも思えないのだが・・・?
そうこう考えているうちに、列車が踏切を渡ってきた。
コンビナートの煙突が何本も見えていたので、それと一緒に撮ってみる。
皆さん、この構図を狙っていたのだろうか?
それとも、方角的には、富士山が正面に見えるかもしれないので、それ狙いだったのだろうか?
さらに列車は進んでいったが、田んぼと線路が離れているせいか、それとも撮影スポットが悪かったせいか、列車が水面に映る姿は撮れなかった。

そして、当方の雑念などお構いなしに、列車は去って行った。
撮影終了後、帰り支度をしていると、地元住民らしき妙齢のご婦人が通りかかり、「良い写真が撮れましたか?」と声をかけてきた。
そこで「マアマアでした」と答えた後、これ幸いと「ここから富士山は見えるのですか?」と聞いたところ、「ここから見えるかどうかは分からないが、住んでいるあそこの団地からはよく見えます」とのことだった。
「あそこの団地」は指呼の間。
となれば、ここからも見える可能性は大だ。
冬場、富士山が見えそうな日に、また来てみよう。
地図で見る限り、上総牛久駅までの区間で一番の急カーブかもしれない。
そこで、ここも撮影スポットに選んでみた。
出発予測5分前からスタンバイ。
すると、駅方面でキンコンカンがなった後、ポーッという警笛音も2~3回聞こえてきた。
そろそろ駅に到着する模様。
そこでカメラを構えて待っていたのだが、なかなか来ない。
そうそう、駅ではちょっとの間、停車するのだった。
しかし、それにしても遅い。
そうこう思っていると、上総三又駅方面にある踏切がキンコンカンと鳴り始めた。
そうか、この音を待っていればよかったのか・・・。
そして、いよいよ、列車がカーブを曲がってきた。
チョッピリ頭を出したところが、なかなかよいショットになっていると自画自賛。
警笛を鳴らしつつ近づいてくる。
当方は土手の上から撮っているので、おそらくは対象外。
曲がりっ端に勝手踏切があるためだろうか?
この辺で、ほぼ真正面になった。
これほどフレームにスッポリ収まるとは思っていなかった。
頭をチョッピリ出した最初の写真といい、今日の撮影はナカナカ調子がよい。
構図も何も狙わず、前のショットに続いてシャッターを押したところ、機関士?の後ろ姿まで写っていた。
さらに続けてシャッターを押そうとする。
・・・と、その時、無蓋車両に乗っていた子供が手を振りながら「こんにちわー」と挨拶してきた。
当然、こちらも手を振って「こんにちはー」と挨拶を返す。
すると周りのお母さんたちを含め、7~8人程度が手を振り返してくれた。
気持ちほのぼの。
駅を出たばかりのカーブゆえ、あまりスピードも出ておらず、乗客と交流するには、ちょうどよいスポットかもしれない。
ただ、直近に3軒、民家があるので、あまり大きな声を出すと迷惑かも。
スピ-ドがあまり出ておらず、かつ、周囲に人家のないような挨拶スポットを探してみるか・・・。
そして、列車はガッタンゴットンと上総三又駅方面に去っていった。
もし、スレ違っていたなら、そこも撮影スポットになりそうだ。
そう思い、上総牛久駅までの各駅毎、下りトロッコ列車の予想到着時間近辺に上り普通列車が発車するケースがないか、時刻表で調べてみた。
結果、そのようなケースは見当たらず。
ただ、普通列車同士のスレ違いであれば、時間帯でいえば6時から9時台は2回、それ以降は1回、どこかの駅でスレ違っている感じだった。
ちなみに、スレ違いは限られた駅に集中しているかと思いきや、そうではなく、各駅に1~4回と分散していた。
しかし、例外というもの、どの世界にもある。
今回でいえば、上総三又駅がそうだった。
この駅だけ、スレ違いがないのかもしれない。
とまあ、それだけ調べた上で、代表駅として、海士有木駅ですれ違い風景を撮ってきた。
別に、どの駅でもよかったのだが、すれ違いの可能性に気付いたのが、西広堰近辺の写真をアップした後だったからだ。
駅に到着後、しばらく待っていると、上り下りとも前の駅を発車したという案内表示が出た。
ここで気付きが一つ。
上り列車の前駅は上総三又のはずだ。
それが、上総山田を出たとの表示。
この表示は、上り列車到着の直前まで変わらなかった。
故障?
誤表示?
それとも上総三又駅にはセンサーなし?
ちょっと気になった。
それはさておき、最初に駅に到着したのは上り列車だった。
ホームには1人、乗客が待っている。
そして、上り列車がまだ停まらないうちに下り列車が近づいてきた。
片方の列車がホームに停車した後、しばらくしてもう片方の列車が到着するものとばかり思っていたので、ほぼ同時の到着には少なからずビックリ。
上り列車の車掌さんが安全確認を終え、車両に乗り込んでいる。
そして、上り列車のほうが先に出発していった。
それにしても、上り下りの列車が、スレ違い駅にほぼ同時に到着する・・・。
田舎のローカル線(失礼!)なのに、そんなにも厳密に運行管理しているのだろうか?
大いに気になり、海士有木の両隣の駅でもすれ違い風景を見てきた。
以下は上総山田駅でのスレ違い風景。
※隣駅ではないが、上総三又駅ではスレ違いがないらしいので。
下り列車が着いた1分ほど後に、手前側の上り列車(まだ動いている)が到着。
普通のすれ違い風景だった。
ちなみに駅到着時、ベンチで猫が寝ていたので、思わず激写。
猫好きではないが、なんかのんびりしていて、いいなああ・・・。
以下は、上総村上駅でのスレ違い風景。
上り列車が停車して2分ほど後に、右方向から下り列車(まだ動いている)が到着した。
これも、普通のすれ違い風景だ、
ちなみに、この撮影スポットは、ホームからばかり撮ったのでは面白くないと思い、列車全景が写るポイントとして選んだのだが、こんなにも抜けるような青空と田んぼ水面に映る列車が綺麗に写るとは思わなかった。
これなら、ここからもトロッコ列車を撮影してみるか・・・。
両隣の駅では先着列車が1~2分ほど待機していたということで、海士有木駅に再度、確認に行った。
以下は、前回と異なり、下りホーム側から撮った写真。
上り列車が到着した1分ほど後に、手前側の下り列車(まだ動いている)が到着した。
つまり、前回の神業的すれ違いはタマタマだったということ。
さもありなん・・・だ。
海士有木とは、海士と有木をくっつけた名前だ。
そのうちの海士とは、漁師が住んでいた集落という意味だそうだ。
以下は、市原市埋蔵文化財調査センターHP掲載の縄文時代の地図で、海士有木駅の位置は手書きの青い☆印付近だ。
思うに、縄文時代の海岸線から2~3km奥の、養老川に面した場所ということで、漁師が住むようになったのかもしれない。
一方、有木は「あらき」で、新しく開拓した土地・・・という意味らしかった。
・・・とまあ、そういった一口メモ的知識は置いといて・・・。
海士有木駅を五井側から見ると、こんな感じ。
上り下りの列車がすれ違うことに加え、引き込み線のような線路もあって、敷地的には上総村上駅よりもかなり広い。

これが駅舎。
かなり年季が入っている。
それもそのはず。
開業当初からの駅舎で、大正14年ごろに建てられたものだそうだ。
駅正面の左側はこんな感じ。
閑散としているが、小湊鉄道の駅は、全般、こんなもんだ。
写真に写っているのは、こどもの国への案内図。
そういえば、以前、この駅で小さな子供連れが五井駅行きの列車を待っていた。
案内図に示された方向には、道標も設置されていた。
駅正面の右側には、別の案内図や標識もあった。
こちらの案内図は広域的に見どころを紹介しているが、少々くたびれていた。
養老川沿いの赤く表示されている「自然歩道」は、いつもママチャリングでお世話になっている道だ。
標識は、駅から離れた場所にも立っていた。
周辺の説明はこの程度にして、駅舎内はこんな感じ。

窓口はアーチ型で、書かれている文言も上総村上駅とは違っていた。
しかし、横には自動券売機がチャンとある。
ずっと故障しているのだろうか・・・?(笑)
このチグハグさも、ゆるキャラ的で、のどかな雰囲気をかもし出している。
しばらくすると、トロッコ列車が前の駅を出たことが表示された。
それではと、中に入ると、改札横にこんなベンチがあった。
「鈴傳」とは、五井の街中にあって数10年前に廃業した、闇市的雰囲気が残っていた市場?スーパー?だ。
それにしては、文字の色はそれほど褪せていない。
まさか、こんな場所でお目にかかれるとは・・・。
ちょっとタイムスリップした気になった。
そして、ホームに上る木製の階段も、昭和の匂いがプンプンだ。
※小湊鉄道の開業は1925年(大正14年)とのこと。
ホームからは駅トイレが見えた。
構内と構外の両方から利用可能。
立入禁止表示がないので、現役なのだろう。
大いに気になり、切迫度は小だったが、利用させていただいた。
そうこうしているうちに列車が見えてきた。
近づいてくる。
さらに近づいた。
ここより少し進んだ位置で列車は停まった。
しかし、この駅には上総村上駅のようなモニュメントもないのに、なぜ停まったのだろう?
駅の説明など、車内アナウンスしている声は聞こえなかったので時間調整?
停車時間は、ほんの数10秒。
機関車には乗員が2名いた。
同じアングルばかりでも面白くないので、出発前にホームの先に移動し、今度はしゃがみこんだ姿勢でローアングルから撮ってみた。
やや躍動感が出たか?
去り行く姿はいつも通り。
そして、右カーブを曲がっていった。
よって、そこの踏切で、遠くから接近してくるトロッコ列車を撮ってみることにした。
五井方面からトロッコ列車が近づいてきた。
さらに近づいてきたのでアップで撮ってみた。
轢かれる直前でサッとよけると、あっという間に通り過ぎていった。
さようなら。
去り行く列車の左方向、山の稜線に見える白い建物は市原市のゴミ処理施設(廃熱利用の有料温浴施設付き)だ。
・・・とまあ、このように並べてみた一連の写真。
何か違和感はなかったでしょうか?
そうです。
これらは、五井駅に向かっている列車を、さも五井駅から出発した列車であるかのように並べたフェイク写真だったのです。
そうでもしなければ、先頭車両を真正面から撮るなど、とてもできません。
列車写真の2枚目と3枚目で、なにか、つながりが悪いように感じられますが、それは、列車が来るまでは線路から離れた場所で撮影し、列車が過ぎた後は、直後ではなく、少し間を置いてから線路内に立ち入り、撮影したからです。
ちなみに、踏切を通り過ぎた直後の機関車の写真で運転席を拡大すると、運転士の方が機関車の後方を見ています。
通常運転では、そんなことはあり得ないでしょう。
ただ、上記拡大写真では、顔の向きがイマイチ鮮明ではありません。
そこで後日、同じ場所で何回か確認写真を撮ったところ、中には前方を向いている運転士さんもいました。
その日の気分次第ということでしょうか・・・。
(付記)
マナーの悪い一部の撮り鉄が問題になっている昨今、このブログに掲載している写真は、各駅舎に掲示されている以下の注意事項を遵守して撮影していること申し述べておきます。
****************************
マナーの悪い撮り鉄については、最近も、こんな報道がありました。
御参考まで。
『撮り鉄が線路立ち入りで停車…「犯罪」に該当も 弁護士「懲役・罰金
の可能性」指摘』
(2021年5月17日 17:00 YAHOOニュース;AERA)
「撮り鉄」のマナーが悪化している。
一部が線路内に立ち入り、電車が止まる事件も起きているほどだ。
マナー違反は、犯罪行為として処罰の対象となることもある。
* * *
SNSの普及が、マナー違反をあおり立てる。
危険な状態で撮影した写真がブログなどにあふれ、それをまねしようと撮影合戦が過熱する。
モラルハザード(倫理崩壊)は加速する一方だ。
それを象徴するような「事件」が起きた。
3月24日午後4時45分、撮り鉄が電車をストップさせたのだ。
現場はJR中央線・立川─日野間(東京都)。
それも多摩川橋梁の上で起きた。
特急「踊り子」や「湘南ライナー」で使われた185系の定期運行が終わり、車両を解体するために長野総合車両センターに回送される途中だった。
その姿を写真に収めようと、橋梁付近に撮り鉄たちが集結。
一部が線路に立ち入り、列車を約30分にわたり停車させた。
■法律違反なら懲役刑
JR東日本八王子支社によると、緊急停車した電車は、目的の185系ではなく、たくさんのお客を乗せた東京発高尾行きの209系中央特快だった。
警官が出動する事態になった。
被害届や告訴については「警察と相談中」(広報室)という。
この「事件」を撮影した動画がユーチューブに残っている。
それを見ると、カメラを持った数人が線路内に立ち入っている様子が映っていた。
線路上で望遠レンズを装着したカメラを構える場面もあった。
度を越した行為は、犯罪行為として処罰の対象となる。
鉄道好きの小島好己(よしき)弁護士によると、在来線の線路に侵入した場合、鉄道営業法第37条違反で1万円未満の科料になることがあるという。
「今回のケースのように、危険回避のため列車の運転を止めざるを得ないことになれば、威力業務妨害罪に該当します。3年以下の懲役または50万円以下の罰金の刑罰の可能性があります」
また、三脚が列車に接触するなどして「衝突等往来の危険を生じさせた」と認められれば、故意の場合は往来危険罪、過失の場合は過失往来危険罪が成立することもありうる。
前者は2年以上の懲役、後者は30万円以下の罰金だ。
■ストロボ発光も注意
小島弁護士は言う。
「鉄道会社が危険回避や迷惑防止につながらないと判断すれば、今は許されている撮影場所や撮影方法も禁止されることもありえます。法令による規制の強化にもなりかねません。撮影させてもらっているという意識を持って楽しむ。鉄道会社の従業員や、ほかのお客に迷惑をかけないという意識を、いま一度持ってほしいと思います」
鉄道ジャーナリストの松本典久さんは、すべての鉄道ファンに、
(1)自分も鉄道の利用者であることを自覚する
(2)周囲の人々に迷惑な行為は慎む
(3)何が危険な行為なのか想像力を働かせる
この3点は守って撮影してほしいと語る。
「撮影者だからOKという例外はありません。自分以外の乗客や撮影者がいる場合、その妨げとなる行為は一般常識としてマナー違反です。ストロボも気をつけなければなりません。眼前で予期せず発光したら目がくらむように、運転手に向けて発光させれば、最悪、事故に結びつくことを想像すべきです」
この声が、鉄道を愛するすべての鉄ちゃんに届いてほしい。
これは、(6)西広堰の章で説明した、工業用水を山倉ダムに送水するためのポンプ所だ。
手前に写っているのは、おそらくは農業用の勝手踏切。
ここまで草ぼうぼうの畔道を通ってきた。

これが施設の表札。
一旦、川の水をこのプールに入れてからポンプで山倉ダムに送っている模様。
ちなみに、施設はしっかりとフェンスで囲まれている。
この写真は網の目の間から撮影したものだ。
なぜか、敷地内の一角にある煙突のようなところから水が溢れっ放しになっていた。
話しは時空を超えるが(笑)、取水場からの水は、山倉ダムのココに送られてくる。
向こうに見える森は、こどもの国。
ケージの中をのぞきこむと、水がゴウゴウと音をたてて流れ込んでいた。
・・・とまあ、そういった社会科見学はさておき、取水場のそばに小規模ではあるがレンゲ畑があったので、ここも撮影スポットに選んでみた。
写真左下が、そのミニレンゲ畑だ。
あぜ道を通り、しばしレンゲ鑑賞
そのうち列車が見えたので、最初はローアングルのズームで撮ってみた。
ちょっと遠すぎるが、ヘッドライトの灯りでなんとか機関車を認識できる。
ここからはズームなしの写真。
この辺で汽笛一声。
かなり近づいてきた。
真横あたりを通過していく。
そして、取水場に通じる道の踏切にさしかかった際、車で来た撮り鉄2人が待ち構えていた。
さきほどの汽笛一声は、この2人への注意喚起か?
その2人は、踏切通過後の列車の後ろ姿も撮っていた。
やはり、向かってくる列車だけでなく、後ろ姿も撮って余韻を楽しまなくっちゃ・・・。
ちなみに、上の写真を拡大したところ、白服の人はそうでもないが、茶服の人は余韻を楽しんでいるように見えた。
思い込みかな?(笑)
そして、その坂道の上のほうには色とりどりの花が植えられている。
ちなみに正面、坂の下が小湊鉄道の線路だ。
かなり遠い。
そして、花畑エリアの下にはラベンダーエリアがある。
花はまだ咲いていない。
撮影日は休日とあってか、地元有志の方?が手入れしていた。
ラベンダーエリアの下から線路方向に向かってのエリアは草ぼうぼう状態。
そのうち、綺麗に整備されるのかもしれないが・・・。
そんな坂道の中腹から、ラベンダーとコラボしたトロッコ列車を狙ってみた。
ただ、このスポット、列車の接近を目で確かめることができず、いきなり列車が視界に飛び込んでくるので、シャッターを押すタイミングが非常に難しい。
そう遠くない場所にキンコンカン踏切があるので、列車が接近すると、かすかに音が聞こえるのだが、坂道を車が通ると、その音にかき消されてしまう。
一方、線路の手前側に大きな看板と雑木があるので、それらに隠れていない状態で先頭車両を撮るのも至難の業だ。
何回か普通列車の通過に合わせて撮影練習したが、これぞと思う写真は撮ることができなかった。
以下は、練習後に撮った本番写真。
練習でもうまくいかなかったのに、本番でうまくいくはずがない。
やはり、この程度で、先頭車両の先端部分が雑木の陰に隠れてしまった。
上記写真を撮った直後、看板の左側に先頭車両が出たところが撮れるかもと、続いてシャッターを押したが、時すでに遅し。
先頭車両は先端部分が見えなくなっていた。
ラベンダーが咲くころに、またチャレンジしてみるか・・・。
うまく撮れたら、追加掲載も考える。
とまあ、坂道の中腹から撮った写真はこんな感じだった。
ここで一考。
線路の向こう側に行けば、トロッコ列車の背景にラベンダーという写真が撮れるのではないか?
そこで、撮影場所を探しに行ったところ、生い茂った草むらの中に、人が通った気配のある道?を見つけた。
ここしかないだろう。
そう思い、ここからトライすることにした。
その草むら道に分け入り、ラベンダーが撮れるスポットを探索したが、結局のこと、坂道の真正面から撮るには看板が邪魔で、せいぜい、こんな角度からしか撮ることができなかった。
これではラベンダーが写り込むことは望み薄。
それほどの撮影スポットではなかった。
草をかき分けて行ってみたのに、残念!
そんな中、トロッコ列車がやってきた。
こちら側だと、進んでくる列車が見えるので、撮影はしやすかった。
いよいよ坂道のある場所にさしかかる。
そこで先ほどの撮影スポットに移動し、ラベンダーも一緒に写り込むよう、アップで撮ってみた。
いくらトロッコ列車がゆったりと走っているとはいえ、先頭車両の先端とラベンダーの両方を写真に収めるのは難しい。
タイミングを適当に見計らい、シャッターを押したところ、なんとかそれらしい写真を撮ることができた。
欲を言えば、先頭車両の先端部がもう少し右側にきておいてほしかったのだが、それは素人カメラマンにとっては無理というものだ。
草むらの中を去り行くトロッコ列車。
これだけを見ると、大規模住宅造成地とのそばとは思えない、
・・・とまあ、以上、誰も思いつかないようなアングルから撮ったつもりだったが、少々、空回りした感、なきにしもあらずだ。
その水路の下流、場所的には、列車が村上跨線橋をくぐった直後、左カーブを曲がり切った付近にミニ鉄橋がある。
あまりにも小さい鉄橋なので、列車に乗っている人は気付かないはずだ。
これほど近くで、ミニとはいえ、鉄橋を渡る列車を撮影できるポイントは少ないのではないか?
それも、若干見上げる形で・・・。
そう思ったので、ここも撮影スポットに選んでみた。
ミニ鉄橋に向かって水路横の小道を歩いていると、左手の水田で白サギがエサを探しているのを見かけた。
これはと思い、カメラを向けたのだが、その瞬間、すばやく飛び去ってしまった。
この辺、野生のカンということだろうか?
水路の先はこんな感じで、休憩スペースもある。
左側にはススキ?が生い茂っており、その中にいるヒバリ?のサエズリが半端なかった。
正面に見えるのがミニ鉄橋だが、すでに先客がいた。
聞けば、犬の散歩でしばしば来ている近所の人だという。
後客ゆえポジション取りは遠慮したが、先方、何回も撮影しているということで、グッドポジションを譲っていただいた。
度量の広い人に、感謝・・感謝だ。

やってきたトロッコ列車。
ミニ鉄橋から2mぐらいしか離れていない場所に陣取ったので、列車が近づいてくるにつれ、線路のキシミ状況や車輪との摩擦音がジカに伝わってきた。
こんな体験は初めてのこと。
特に鉄道ファンというわけではないのだが、それでもゾクゾク&ワクワクしてしまった。
上記写真撮影後、シャッターを押すのがほんの少し遅れたため、先頭車両のヘッドを写し込むことはできなかった。
そして列車は過ぎ去っていった。
その後、先頭車両のヘッドも撮っておきたいと再訪。
今度はバッチリ撮れた。
さらに、その後、ローアングルでも撮ってみようかと思い、再々訪した。
しゃがみこんで撮ったのだが、初回の写真と大差なかったか・・・?
その時に気付いたこと。
枕木は木製で、一本一本にプレートが貼られている。
個別に取り換え時期などを管理しているのだろうか?
どうもご苦労様です。
手前に写っている勝手踏切は、後刻、家族連れ4人がトロッコ列車を撮影していた場所だ。
西広堰に溜められた養老川の水は、農業用水として使われたり、「こどもの国」がある山倉ダムに送られて、そこから京葉コンビナートの工業用水としても使用されている。
堰からはゴーゴーと音を立てて水が流れ落ちていた。
この日は風が強かったため、水が上流方向に、しぶきとなって飛んでいた。
水流に逆らって波打っている波紋もすごい。
駐車場の車は釣り人のものか?
付近にあった看板によると、この堰は以前は木製だったが、昭和52年に今のコンクリート造りに変わったとのこと。
こちらの看板は、書かれている内容が読み取りにくくなっていた。
木製だったころの資料が、この地に保管されているとのこと。
堰の近くには水路があり、周辺はミニ公園のようになっている。
春は水路沿いに様々な花が咲き、知る人ぞ知る花の名所だ。
来年以降、花の写真に差し替えるか、あるいは新規記事として掲載する予定。
さて、ここからが本番。
村上跨線橋をくぐった後、大きな左カーブを曲がってトロッコ列車が進んできた。
冒頭に紹介した勝手踏切では4人ほどが待っていて、写真を撮っていた。
勝手踏切を過ぎた右側は河川敷のような場所で、ほとんどは畑か田んぼになっている。
以下は一押しの撮影スポット。
今はどうってことないが、春は手前の畑に菜の花がいっぱい咲くので、菜の花と列車コラボ目当ての撮り鉄を何回か見かけたことがあった。
この区間にトロッコ列車が走り出したとなると、来年以降はワンサカ、撮り鉄が押し寄せるかもしれない。
ちなみに奥に見えるのは、根田、惣社、西広など、地区地区の名前はいろいろあるが、代表名としては国分寺台の住宅地。
そして、トロッコ列車は木立の中に消えていった。
余談になるが、勝手踏切にいた4人。
どうも家族のようで、トロッコ列車が去ってから数分経っても、まだ、その場で写真を確認しあっていた。
なんでだろおーーー?
(2021年5月16日 追記)
後日、この付近をまたママチャリングしていた時、菜の花畑のあった付近に車が沢山停まっていた。
何事かと思えば、20人ほどの人が、ちょっと前まで菜の花が咲いていた畑で、何か作業をしていた。
Q.菜の花を植えているのですか?
A.いいえ。菜の花の種まきは9月ごろです。
Q.では何を?
A.ヒマワリの種を植えています。
Q.皆さん、町内会か何かの人たちですか?
A.いいえ、あそこにいる、少しは名の知られた写真家のイチカワ(と聞こえ
た)さんに頼まれ、手伝いにきています。
そうか。
あの菜の花は、この人たちが植えてくれていたのだ。
ご苦労様・・・と同時に、有難うございます。
それが今度はヒマワリとは・・・。
また、新たな撮影スポットになりそうだ。
以下は、区画整理?が終わったヒマワリ畑。
縦方向だけでなく、斜め方向にも何本かヒモが張られていた。
何か理由があるのだろうなあ・・・。
夏がくれば、また、ヒマワリとのコラボ写真を撮りに来てみよう。
(2021年5月24日 追記)
生育状況を見に立ち寄ってみたところ、いろんな種類のヒマワリが植えられていることに気付いた。
咲いた際、違いが判るだろうか?
297号線は、市原市から勝浦市まで、房総半島を縦断して走る幹線道路だ。
上総村上駅を出て数分後、トロッコ列車は297号線から市原市役所方面に向かう陸橋の下をくぐる。
上総牛久駅まで、トロッコ列車を見下ろせる場所はここしかないかな?と思い、ここも撮影スポットに選んだ。
陸橋には五井駅側にしか歩道がなかった。
上がっていく途中、このような銘板があった。
てっぺん付近には先客1人。
同じようなことを考える人がいるもんだ。
先客は真正面から狙っているらしいので、遅れてきた身としては遠慮し、やや斜めの位置から撮ることにした。
奥に見える高い建物は、五井駅に併設されているサンプラザだ。
温水プールがあるらしいが、まだ利用したことはない。
近づいてくる列車。
橋の下をくぐった後、大きな左カーブを曲がっていった。
ちなみに、橋をくぐる姿も撮ってみようかなと思ったが、橋脚が落書きだらけだったので、そこでの撮影は断念した。
館山道などの陸橋付近の写真を撮り終えた後、事前に撮影ポイントを下調べするため立ち寄ったところ、ホームに違和感ある人影を見かけた。
近寄ってみると、宇宙飛行士の服を着た人がベンチに座り、上り列車を待っている。
興味津々。
これは確かめずばなるまいて・・・。
相変わらず年季の入った建物だ。
たまにテレビドラマなどで使われているらしい。
駅舎の横には、こんなプレートもあった。
昭和2年ごろの建物らしい。
駅舎内はこんな感じ。
昔は、ここから切符を買っていたんだろうなあ・・・。
ホームで見つけた駅長室の表示。
このシブサがたまらない。
さて、ここからが今回の話しの本筋。
ホームに出た後、しばらく観察していたが、宇宙飛行士はピクリとも動かない。
どうやら、人形というかモニュメントの模様。
これは珍しいと、さまざまな方向から撮ってみた。
なぜ、ここに宇宙飛行士?
いつからだろう?
昨年、この近くを通った時には気付かなかった。
服が汚れていないことから考えると、最近か?
調べてみると、房総里山芸術祭関連の作品が展示されているということだった。
(2020年9月5日 千葉日報)
https://www.chibanippo.co.jp/news/local/720406
上記の報道によれば、展示は昨年10月までということだが、今も展示中。
コロナの関係で芸術祭が部分エリア開催になった、その関係だろうか?
それはともかく、トロッコ列車が来る時間に合わせて再訪した。
撮影は、当然、宇宙飛行士とのコラボだ。
列車が踏切にさしかかった。
グングン近づいてくる。
・・・と思ったら、スピードダウン。
速度がゆっくりになったので、構図を考えながら撮ることができた。
結果はこの通り。
そして列車は停止した。
車内の数人がスマホで宇宙飛行士を撮影している。
そのために停まったのだろう。
聞こえなかったが、車内アナウンスもしていたはずだ。
思いもかけないモニュメントの出現に、乗客もテンションが上がったのではなかろうか?
20~30秒後、列車は静かに出発して行った。
余談になるが、トロッコ列車が到着する5分ほど前、駅横の踏切のある道路に革ジャン姿で大型バイクに乗った5~6名のツーリング集団が現れた。
トロッコ列車見物か?
宇宙飛行士見物か?
ウルサクなるなあ・・と覚悟していたが、予想に反し、駅にはこなかった。
なんでだろう?
トロッコ列車は別にして、宇宙飛行士がいることに気付けば、あれはなんだ!と見に来るはず。
疑問に思い、自転車に乗ったままバイク軍団の目線でホームを見れば、生い茂った草があり、また白い看板の横に白い宇宙服があるため、識別困難。
踏切横断直前ゆえ、脇見運転せず真っすぐ前を見ていたので気付かなったのかなあ・・・?
そして余談はもう一つ。
GWが終わった次の日。
再び上総村上駅付近を通ってみると、なんと宇宙飛行士が着替えているではないか!
マサカと思い、行ってみると、それは白い服を着た乗客で、間もなく到着した五井駅行きの普通列車に乗っていった。
あとに残るベンチに宇宙飛行士の姿はない。
小湊鉄道に乗ってNASAに帰ったのだろうか?
夢・幻に終わった、上総村上駅の宇宙飛行士。
たまたま見つけ、写真に収めることができて超ラッキーだった。
・・・と、余談はそれだけにとどまらない。
駅横の踏切には目玉が6つもついていたのだ。
それは、踏切横断道路の手前に2本の道路が互い違いにつながっているため、3つの道路方向に対し注意喚起しているためだと思われる。
以下は別の日、朝一番のトロッコ列車通過に合わせて撮った写真。
手前の上2つと向こう側の一番下が点灯している。
その3つが消えたと想ったら、別の3つが点灯。
そしてまた最初の3つが点灯というパターンを繰り返していた。
目玉は3つとし、それらを同時に点滅させる方法ではダメなのだろうか?
とまあ、そんなことを考えつつ始発トロッコ列車を見送った。
ちなみにこの列車、宇宙飛行士はいないのに、上総村上駅で停車していた。
また、残念なことに、乗客は3人しかいなかった。
GW以外の土日の朝一番列車だと、こんなものか・・・。
ちと寂しかった。
線路のすぐ脇に水田があるため、水面にトロッコ列車が映りこむであろうスポットだ。
ただ、風があり水面がざわめいている日ばかりだったので、トロッコ列車の写真は撮りに行かなかった。
今回の連載は、五井駅から南下しつつ、見どころなどを順に紹介するというスタイルをとるため、アドレス確保の意味から、ここに普通列車の写真を掲載しておく。
稲がさほど伸びない期間に微風・無風日があれば、トロッコ列車を写した写真を追加掲載、あるいは新規記事として掲載する予定。
来年になるかもしれないが・・・。
ちなみに、ここに来るまでにも線路横に水田はあった。
しかし列車を間近で撮影できる場所はさほどなく、あっても角度的に列車が過ぎ去る姿しか撮れないとか、電柱が邪魔だったりして、結局、ここが一番だった。
県道21号線は、この橋から300mほど西(写真では左側)にある交差点を起点として、茂原市まで続く道路だ。
上総牛久駅までの間、トンネルはないので、ここをトンネルと模して撮影スポットに選んだ。
トロッコ列車が見えてきた。
黄色い未撤去選挙看板がある場所は勝手踏切。
そのためか?
橋の向こうにキンコンカン踏切があるためか?
カーブで見通しが悪いためか?
運転士が線路沿いに人を見かけたためか?
理由は定かでないが、ポーッポーッと警笛を鳴らしていた。
今から陸橋をくぐる。
陸橋をくぐって、機関車が顔を出した。
見よ!この雄姿!
あっという間に通り過ぎた。
通過後の車両の後方、高台の上に見える建物は市原市役所。
10階建で、以前は屋上から五井地区をぐるりと見わたすことができたが、耐震性の問題で新庁舎ができてからは立入禁止になってしまった。
残念。
そして列車は走り去っていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
後日、今度は橋桁の隙間から垣間見える機関車を撮ってみようかな?と思い、前回とは反対側の場所に陣取る。
時間通りにトロッコ列車がやってきた。
この写真を撮った直後、事前に決めておいた次の撮影スポットに走る。
ちなみに、この場所は線路を挟んだ両側に道路があり、向こう側の道路にはしょっちゅう車が通っていて危ないのだが、こちら側の道路には滅多に車がこないので安心して撮影できる。
とはいえ、ちゃんと車がこないことを確認しつつ撮影し、ダッシュした。
ダッシュしたこともあって、橋脚の間から瞬間的に垣間見えた機関車をピタリ、カメラに納めることができた。
走っていく姿も撮れた。
行ってらっしゃーい!!!
思うに、五井駅から出発した後、乗客にとって、どのような場所を走っているか、情報があったほうが、旅が、より楽しくなるのではないだろうか?
また、撮り鉄からすれば、どのような撮影スポットがあるか、知りたいのではないだろうか?
それらを調べるという目的があれば、ママチャリングもまた一段と楽しくなるかもしれない。
そう思い、ママチャリならではのフットワークの良さを生かし、また地元民ならではの視点・知識も入れつつ、撮影スポット探索メインの連載記事を書いてみることにした。
スタートは、当然、五井駅だ。
時刻表を見れば、出発の30分ほど前に上りのトロッコ列車が五井駅に着くとのこと。
そこで、駅近くの踏切で待っていた。
すると、大きな右カーブの線路をトロッコ列車が進んできた。
窓ありと窓なしが2両づつだ。
最後尾が蒸気機関車風の車両。
これは五井駅に転車台がないためだ。
ちなみに、上の写真だけでは、五井駅から出発したトロッコ列車と見分けがつかない。
しかし下の写真を見ると、踏切待ちしている人の頭の角度が、遠ざかる列車を見送っている・・・そんな角度になっている。
微妙ではあるが・・・。
そしてトロッコ列車は駅のホームに入っていった。
列車が入線する姿を見終えた後、次の撮影スポットである駅に向かう。
ここは、ちょっと前まで小湊バスの切符売り場だった場所だが、きれいに整備されている。
ちなみに以下は、昨年暮れに撮った工事中の写真だ。
それはともかく、真新しい建物は売店&カフェらしい。
中に入らなかったので詳細は不明。
敷地内は開放的なスペースになっていて、トロッコ列車を見物する人が大勢いた。
そこから写したトロッコ列車の全景。
駅の上からも撮ってみた。
ホームには売店も設営されていた。
先ほどのこみなと待合室全景。
以前のみすぼらしい建物を知る身にとっては、隔世の感がある。
出発時刻になったので先ほどの踏切に戻り、列車が出てくる風景をパチリ。
近づいてきた。
ますます近づいてきた。
これが最接近時の1枚。
バカチョンカメラによるベストショットだ。
そしてトロッコ列車は、キンコンカンの音とともに去っていった。
(追記)
今後は、上総村上駅、海士有木駅・・・と南下しながら、とりあえずの最終目的地を上総牛久駅として、これはというスポットを探していく。
また、ブログにアップした後、花とのコラボなど、よりグッドな写真が撮れた時は、都度、差し替え、追記、あるいは第2報、第3報として掲載する予定だ。
今回は、その中の一つ、上総村上駅付近を走る列車をパチパチリ。
少しは旅情を味わっていただけるだろうか?
五井駅まで見にいったが見つからなかった小湊鉄道の古い車両。
それが、やはり五井駅に保管されていて、6月に有料で限定公開されるという記事が、2019年5月21日付の毎日新聞千葉版に掲載されていた。
興味ある方はどうぞ。
小湊鉄道 105年前の車両、来月から公開 市原
105年前に製造され、3月に市原市の指定文化財となった小湊鉄道(本社・同市)の車両「キハ5800形気動車」が6月1日から同市の五井機関区で見学できる。
同社によると、車両は1914(大正3)年に製造され、飯田線(愛知県豊橋市-長野県辰野町)などで使われた。同社が60年に当時の国鉄から譲り受け、電車から気動車(ディーゼル車)へ改造し、97年まで小湊線を走り続けた。
同社は、この車両に加え、普段は非公開とされている国登録有形文化財の五井機関区機関庫と鍛冶小屋などを見学でき、トロッコ列車に乗車するツアーを企画。「人と文化を運んできた小湊鉄道の歴史を楽しめる」と参加を呼び掛けている。
見学は6月1、15日、7月6日、9月7、21日。各日定員30人。参加費2100円。問い合わせは同社(0436・23・5584)。
https://mainichi.jp/articles/20190521/ddl/k12/040/031000c
2019年4月21日付の東京新聞千葉版に、小湊鉄道が所有している車両が市の文化財に指定されたという記事が載っていた。
『キハ5800、市原市文化財に 100年以上前製造、小湊鉄道が所有』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201904/CK2019042102000134.html
どこに保管されているかは書かれていなかったが、この記事を見て、五井駅には古そうなSLが3台置かれていたことを思い出し、出かけてみた。
以下は、3台のうち両脇に置かれたSL。
真ん中のがSLかどうかは不明。
小湊鉄道に乗って房総半島を旅する・・・そういった番組は、しばしばテレビで放映されるところだが、このSLが紹介されることは滅多にない。
単に敷地内に置かれているだけでは、放映価値がないということだろうか?
ちなみに、市の文化財になったキハがどこに置かれているかは確認できなかった。
五井駅以外か?
その後、ついでに駅西口周辺の神社を目指してママチャリング。
以下は、大宮神社。
参道が非常に長いのでビックリした。
狛犬は2対いた。
奥の阿形の狛犬は、子狛犬と遊んでいた。
しかし吽形の狛犬は、何も押さえてはいなかった。
いろんなタイプがあるものだ。
本殿には、立派なしめ縄が飾られている。
そこから駅方向に進むと、駅のすぐそばに宿大神社があった。
狛狐がいたところから考えると、お稲荷さんか?
駅を越えたところには、八幡神社があった。
阿形の狛犬。子狛犬と遊んでいる。
吽形の狛犬。鞠にしては模様がないので押さえているのは玉か?
今回は駅周辺だけで結構見どころがあった。